「恋愛心理学」という言葉を聞いたことはありますか?
世の中には恋がうまくいく人とうまくいかない人がいますが、その違いに関わってくるのが恋愛心理学です。
- 愛着理論
- 自己開示理論
- 好意の返報性
- 単純接触効果
- 吊り橋効果
- 報酬理論
- 社会的交換理論
これだけ見ると、なんだか堅苦しいような小難しいような印象を受けるかもしれませんが、それぞれの内容を理解すれば必ず今後の恋愛に役立ちます!
今回は7つの恋愛心理学の中から【好意の返報性】をピックアップ。
ゆい先生どんな人でも絶対に理解できるようにわかりやすく解説していきますね!
恋愛心理学【好意の返報性】とは?
まず、恋愛に関して以下のような悩みをいつも抱えている方は必ず愛着理論について知っておくべきです。
「自分ばかり相手のことを好きなように感じてつらい」
「アプローチしてるのに相手の反応がいまいち」
「どうしたら同じくらい好意をを返してもらえるんだろう?」
好意の返報性(へんぽうせい)とは、心理学者ロバート・B・チャルディーニによって提唱された「人は自分を好きでいてくれる人を好きになる」という法則。
簡単に言えば、人は自分に好意を向けてくれる相手に自然と好意を返したくなる=好かれると好きになりやすい、という心理現象のことです。
- プレゼントをもらったらお返ししたくなる
- 優しくされると自分も優しくしたくなる
このような感情は日常の中で誰もが持っているものですが、その延長線上にあるのが恋愛における返報性なのです。



日常の返報性を恋愛の返報性に置き換えてみましょう。
| あなたの行動 | 相手に生まれる感情 | 結果 |
|---|---|---|
| 挨拶や軽い声かけを続ける | 「この人、いつも感じいいな」 | 相手も話しかけてくれるようになる |
| 笑顔やリアクションを多くする | 「自分といると楽しそう」 | 相手も居心地のよさを感じる |
| 相談に乗る・共感する | 「理解してくれる人だな」 | 相手も信頼を返してくれる |
| さりげない褒め言葉を伝える | 「この人に好かれてるのかも」 | 相手もあなたを意識し始める |
恋愛がうまくいかないパターンとして、好意の伝え方に関するミスは結構多いです。
好意を持っているのにそれを伝えなかったり、伝わりにくい方法を取ってしまったり、あるいはいきなりガツガツ距離を詰めて相手に引かれてしまったり…。
恋愛における好意の返報性を知っていれば、このようなミスは犯しません。
次の項では「どうすれば自然に好意を伝えて、返報性を生み出せるのか」をわかりやすく解説していきます。
恋愛における好意の返報性の使い方4選
好意の返報性をうまく使うことができれば、あなたの恋愛がうまくいく可能性は爆上がりします。
というわけでここからは、好意を自然に伝え、返してもらいやすくする4つのポイントを紹介します。
- まずは軽い好意をにおわせる
- 相手が心を開いた瞬間を狙う
- 好意を言葉だけで伝えない
- 焦らず、余白を残すことを意識する
まずは軽い好意をにおわせる



こっちが好意を持っていることが伝われば相手も返してくれるなら、もう思いっきりガツガツアピールしよう!!



…というのはまず間違いなので覚えておきましょう。
好意の返報性は段階を踏まなければうまくいきません。
人はいきなりあからさまな好意を向けられると身構えるものなので、まずは「感じのいい人」程度に印象づけることが先決です。
- 会った時に名前を呼んで挨拶する
- 相手の服や仕事ぶりを自然に褒める
- 共通点を見つけて会話を広げる
こうした軽い好意であれば、相手に警戒されることなく自然な形で伝わりますし、相手も同様の行動を返しやすいです。
相手が心を開いた瞬間を狙う
人はリラックスしている時に他人の好意を受け取りやすくなる傾向があります。
仕事がめちゃくちゃ忙しいタイミングじゃなく、ひと段落ついたタイミング。
真剣なトーンの話ではなく、ちょっと笑いが生まれるような話の途中。
とにかく心の緩んでいるタイミングを狙って軽く好意を伝えていくようにしましょう。



軽く好意を伝えるって、具体的にどんな感じで言えばいいの?



明らかな恋愛的好意ではなく、人として好いている、信頼していることが伝わる表現がベスト。
「今日話してて思ったけど、やっぱり〇〇さんって話しやすいね」
「一緒にいると、なんか楽しい気分になるな」
このくらいの内容を、相手がリラックスしている状況で少しずつ伝えていきましょう。
好意を言葉だけで伝えない
多くの人が勘違いしているのが、好意は言葉で伝えるものだと思っている点。
確かに言葉にすれば行為は簡単に伝えることができますが、簡単な分、真剣さが意外と伝わりにくいというデメリットもあるんですよね。
実際、心理学の研究では相手が「自分に好意を持っている」と感じる要素の多くは非言語的なものだと言われています。
- 相手の目を見る
- 話を最後まで聞く
- 相手の変化に気づいて声をかける
これらはすべて、あなたに関心があります、という無言のメッセージ。
言葉で好きと言う前に、このように言葉以外の要素で、相手への関心と好意を伝えていきましょう。
焦らず、余白を残すことを意識する
好意は伝えるだけで完結ではなく、相手がその気持ちをどう受け取るか、考える時間が必要です。
つまり、焦って返報性を生もうと思ってもダメ。
相手に好意を示した後は、あえて少しの間距離を保つなどして余白を作ってください。



この余白があると相手の中であなたの印象が徐々に育ち、その後芽が出やすくなります。
やりすぎ注意!「好意の返報性」を「好意の押しつけ」にしないために
恋愛で「好意を伝えることが大事」と聞くと、つい張り切って行動しすぎてしまう人がいます。
しかしこれは行為の返報性を生むどころか、一方的な好意の押し付けになり、相手から警戒されたり距離を取られたり…と逆効果になってしまうため要注意。
よくある好意の押し付けパターン
| パターン | 相手の心理 | 結果 |
|---|---|---|
| 頻繁にLINEやDMを送る | 「監視されてる気がする‥‥」 | 返信が減る・距離を置かれる |
| すぐ「会いたい」「今なにしてる?」と聞く | 「まだそんな仲じゃないのに…」 | 警戒される |
| 一度の食事で恋人気分になる | 「勘違いされてめんどくさい」 | 次の約束がなくなる |
「相手に好かれたい」「同じように思ってほしい、動いてほしい」という気持ちはわかりますが、本気で相手と恋愛関係になりたいのであれば距離の詰め方はよく考えてください。



好意を押し付けられると一発でドン引きしてしまう女性も結構います。
先ほども軽く触れましたが、恋愛がうまくいく人ほど、余白を作るのが上手です。
- 連絡を控える期間をあえて作る
- 誘いは一度断られても深追いしない
- 好意をうっすら伝えつつぐいぐい押さない
このような余白を作ることによって、相手には「自分からも動きたい」という気持ちが生まれるのです。
人は追われると逃げたくなり、逃げられると追いたくなる…これは心理学的にも証明されています。
恋愛において好意の返報性を最大限に生かしたいなら、伝える→待つ、のサイクルを上手に使い分けるのが一番のコツだと言えるでしょう。
恋愛心理学【好意の返報性】まとめ
好意の返報性は、自分が好意を向けた相手からは好意が返ってくる可能性が高い、という恋愛における最もシンプルで最も確実に効果がある心理法則。
ただしこれをうまく使いこなすためには、好意を一方的に押し付けるのではなく、相手の気持ちやペースを考えてバランスを取ることがとても大切です。
返してもらうことを目的にしない好意こそ、最も自然に返ってくるものだということは忘れないでくださいね。



好意が返ってくるまでには少し時間がかかるので、種をまいている気持ちで、少しずつ相手との距離を縮めていくようにしましょう!




