「恋愛心理学」という言葉を聞いたことはありますか?
世の中には恋がうまくいく人とうまくいかない人がいますが、その違いに関わってくるのが恋愛心理学です。
- 愛着理論
- 自己開示理論
- 好意の返報性
- 単純接触効果
- 吊り橋効果
- 報酬理論
- 社会的交換理論
これだけ見ると、なんだか堅苦しいような小難しいような印象を受けるかもしれませんが、それぞれの内容を理解すれば必ず今後の恋愛に役立ちます!
今回は7つの恋愛心理学の中から【愛着理論】をピックアップ。
ゆい先生どんな人でも絶対に理解できるようにわかりやすく解説していきますね!
愛着理論とは
まず、恋愛に関して以下のような悩みをいつも抱えている方は必ず愛着理論について知っておくべきです。
「好きなのに距離を取ってしまう」
「ちょっと返信が遅いだけで不安になる」
「毎回同じような恋愛の終わり方をしてしまう」
愛着理論とは、もともと心理学者ジョン・ボウルビィによって提唱された理論で、「人がどんな風に他人と関係を築くか」を説明する考え方。
もともとは親と子の関係を研究する中で生まれた理論ですが、この人との距離の取り方や信頼の仕方が、そのまま恋愛にも大きく影響していることがわかっています。
人は幼少期にどんな形で愛情を受け取ったかによって、他人との関わり方にクセが出てきます。
それが大人になってからの恋愛における愛し方や愛され方に関わってくるわけです!



愛着理論を知れば、自分の恋愛がうまくいかない理由や恋愛の傾向がわかりますよ。
4つの愛着タイプと恋愛傾向
愛着理論では、人が他人とどう関わり、どんな恋をしやすいのかを4つのタイプに分けられます。
それぞれの特徴と、恋愛がどうすればうまくいくのかのポイントをわかりやすく解説しますね。
- 愛されたいのに不安で仕方ない=不安型
- 近づかれると逃げたくなる=回避型
- 愛したいのに壊してしまう=無秩序型
- 自分も相手も信じられる=安定型
愛されたいのに不安で仕方ない=不安型
不安型の人は、恋愛において相手の気持ちにとても敏感。
好きになるとすぐに相手のことが頭から離れず、少しでも連絡が減ったり反応が冷たく感じると、「嫌われたかも」とどんどん自分の中で勝手に不安が膨らんでしまうのがこのタイプです。
- LINEの返信が少し遅いだけで気持ちが沈む
- 自分を最優先されないともやもやする
- SNSで相手の行動をチェックしてしまう
- 恋愛すると他のことに集中できなくなる
誰かを好きになると全力で相手を思う反面、愛情の見返りを求めすぎて苦しくなるのがこのタイプ。
LINEの返信がないだけで気持ちが乱れたり、相手の行動をコントロールしようとして関係がこじれることは珍しくありません。



まあ、俗にいうこじらせタイプですね…。
不安型の人が恋愛をこじらせやすいのは、相手に安心をもらおうとする気持ちが強すぎるから。
ただ、安心というのは他人に求めるものではなく、自分自身で完結できるようにならないといけないものです。
- 返信を待つ時間を自分の時間に置き換える
→ スマホを見る代わりに趣味や仕事に集中する! - 「嫌われたかも」と思った時は、根拠を探す前に一呼吸おく
→ 感情的に動く前に、一度立ち止まって冷静になること! - 気持ちを伝える時に要求するのをやめる
→ 「なんですぐLINE返してくれないの?」など相手を責めない! - 安心感をくれる人を選ぶ
→ 不安型の人は刺激的な恋よりも穏やかな恋向き



つい相手を試すような言葉を投げてしまったり、「私のこと好き?」と何度も確認したくなる傾向のある人はぜひ、上記を実践してみて!
近づかれると逃げたくなる=回避型
回避型の人は、他人と距離を取るのがクセになっています。
恋人との関係が深くなるほど、なぜか息苦しさを感じてしまい、「もっと自由でいたい」「一人の時間がほしい」と思ってしまう傾向があります。
- 相手から連絡が来ると少し距離を置きたくなる
- 依存されたり束縛されるのが何より苦手
- 自分の弱みを見せるのが怖い
- 付き合う前は積極的でも付き合うと急にテンションが落ちる
愛されたい気持ちはあるのに、いざ相手が近づいてくると不安になってしまう。
愛情に対する防衛反応を無意識に持っているのがこのタイプです。



恋愛で傷つくことを極端に怖がってしまうんですよね。
回避型の人は恋愛で息苦しさを感じてしまいうまくいかないことが多いですが、相手が重いせい、というのは勘違い。
だいたいのケースは「自分が心を開けていないこと」に原因があります。
- 連絡が面倒に感じても最低限のリアクションは返す
→ 相手に「放っておかれてる」と感じさせない工夫をして! - 頼られることを負担ではなく信頼と捉える
→ 頼られる=自由を奪われることじゃなく、信頼の証です! - 完璧な自分でいようとしない
→ 失敗した姿や弱みを見せても相手は離れない! - 一人の時間を確保しつつ共有時間を増やす
→ 自分の時間とバランスを取りながら関係を築く意識を持とう



恋愛に対して完璧を求めがちだったり、相手と関係を築くことを億劫に感じてしまう人はぜひ、上記を実践してみて!
愛したいのに壊してしまう=無秩序型
無秩序型の人は、恋愛において「好き」と「怖い」が同時に存在するタイプです。
誰かを強く求める一方で、相手が近づいてくると怖くなりつい距離を取ってしまう傾向があり、感情の振れ幅が大きく、恋が激しくなりやすいのが特徴です。
- 相手に夢中になったと思ったら急に気持ちが冷める
- 恋愛中に情緒の波が激しく自分で感情がコントロールできない
- 愛されたい気持ちが強く、相手を振り回してしまう
- 「こんな自分を愛してくれる人なんていない」と心の奥で思っている
無秩序型は幼少期に、安心できる愛情と不安な体験が混ざっていた人に多いと言われています。
大人になった今でも「愛されたい」「信じたい」という気持ちと、「裏切られるかもしれない」「また傷つくかも」という恐れが常に同居している状態なのです。



このタイプの恋愛はかなりこじれやすいです…。
このタイプの人が恋愛をこじらせやすいのは、愛されることが怖い気持ちと愛されたい気持ちが同時に働いてしまうから。
自分でも無意識のうちに、壊すことで安心しようとするのです。
- 感情が大きく動いたときは反応する前に一晩おく
→ 衝動でメッセージを送ったり別れ話を出す前に冷静になって! - 相手を試すより自分の感情を言葉で伝える
→ 「どうせ離れるでしょ」ではなく、「離れられたら怖い」と言葉にしよう! - 安心できる相手を選ぶ
→刺激を求めず穏やかで誠実な人を選んで! - 愛されることに慣れる練習をする
→ 相手からの愛情表現や感謝の表現を素直に受け止めてみて



刺激的でもあっという間に終わる恋愛を繰り返したり、自分から関係を壊してしまいがちな人はぜひ、上記を実践してみて!
自分も相手も信じられる=安定型
安定型の人は、恋愛が最も上手なタイプです。
相手に合わせすぎず、かといって自己主張が強すぎることもなく、感情の波も比較的穏やかでトラブルが起きても冷静に話し合える。
恋愛に依存せず相手の成長を応援できる余裕があり、安定した恋愛関係を築ける人です。
- 自分の意見を伝えつつ相手の立場も理解できる
- 恋愛だけでなく、仕事や友人関係も大切にしている
- 相手の機嫌や感情に振り回されにくい
- 相手の変化にすぐ反応せず、まずは見守る



このタイプの人は自然と恋愛がうまくいくので、特に私からのアドバイスはありません!
先に紹介した不安型・回避型・無秩序型の人たちは最終的にこの「安定型」を目指して努力していくと、恋愛がうまくいくようになります。
恋愛心理学【愛着理論】まとめ
「愛着理論」は、恋愛における人との距離の取り方や愛し方のクセを説明する心理学です。
人は幼少期の愛され方や環境によって、無意識のうちに恋愛のスタイルが形成されると言われています。
恋愛がいつも同じようにこじれてしまったり、長続きしなかったり…。
そんな時に悩んだら、自分自身の性格ではなく「愛着のタイプ」を見直し、それぞれのタイプに合った対策をして今後の恋愛がうまくいくように工夫してみてくださいね。



愛着理論を知ることで恋愛がうまくいかない原因がわかる。
それだけでもちょっと安心できますよ!




