私の人生を彩った恋愛物語 ―ドクターゆいが語る大恋愛エピソード―

相談者

先生はいつも恋愛のことをズバッと言ってくれるけど…先生自身はどんな恋愛をしてきたんですか?

ゆい先生

ふふ、やっぱり気になる?
私もこれまでにいくつかの恋をしてきたけれど、そのひとつひとつが今の私を作っている大切なピースなの。

嬉しくて胸がいっぱいになった日もあれば、突然すべてが壊れてしまった日もある。
その経験があるからこそ、私はあなたに「恋は甘いだけじゃない」「でも、切なさも人を強くする」って言えるんだと思う。

ここでは、私の人生を彩ってきた大恋愛の物語を3つだけ、特別に話してみるね。
きっとあなたの恋にも、どこか重なる瞬間があるはずだから。

初恋 ― 甘くて幸せな時間は、静かに消えていった

ゆい先生

これは、私の初恋の物語。
甘くて幸せで、でも突然終わりを告げられた、今でも胸に残る記憶

ドクターゆいの甘くて切ない初恋物語
ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

初恋は、今でも胸の奥に淡い香りのように残っています。
初めての彼氏は、中学2年から高校1年の頃まで一緒に過ごした同級生。
同じスポーツをしていたこともあって、自然と距離が近くなったのですが
実は、付き合い始めの頃、私はそこまで彼のことを強く意識していませんでした。

きっかけは、彼の告白。
まっすぐで、ちょっと不器用だけど一生懸命なその言葉に心を動かされ、「そこまで言ってくれるなら…」という気持ちで、彼の手を取ったのが私の恋愛の始まり。
彼の熱意に負けた、というのが正直なスタートだったの。

嫉妬してくれる彼がともて可愛く見えたクリスマス

ドクターゆいの永遠に続くと思った甘くて幸せな時間
ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

今でも鮮明に覚えているのが、中学3年生の時のクリスマス。
デートの待ち合わせを、私の家にしていたときのこと。
チャイムが鳴り、玄関に出ると、そこにいたのは彼ではなく後輩の男の子でした。
彼は小さなプレゼントを差し出しながら、顔を赤らめてこう言ったのです。

「先輩が好きです。僕と付き合ってください」

ちょうどその瞬間、後ろから彼がやってきて、そのやり取りを聞かれてしまったんです。
私ははっきりと「ごめんね」と伝えたら、彼が後ろにいることに気がついたみたいで
気まずそうにうつむいて、

「やっぱり〇〇先輩と付き合ってたんですね。」

と言って彼は帰って行ったの。

私の彼はその子が残していったプレゼントを手にすると、中身をすぐに確認して
チョコレートのクッキーだと分かると無言で粉々に砕いて捨ててたの。
私のために、ここまで嫉妬してくれる彼の気持ちが強烈で、その姿を可愛いと思ったのを今でも覚えています。

「きっとこのまま、ずっとお互いが大好きでいられる」

その時は、そんな幸せが永遠に続くと信じて疑わなかったんです。

“当たり前”が当たり前じゃなくなったとき

ドクターゆいが幸せな時間が“当たり前”が当たり前じゃなくなったとき
ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

高校に進学して、お互い別々の学校に通うようになると、少しずつ変化が訪れました。
連絡の頻度も減り、会える時間もどんどん少なくなっていったのです。

「学校に慣れるまでは、会う日を減らしたい」

そう言われても、私は
「大丈夫、きっとまた前のように戻れる」
と信じて、慣れない高校生活を一生懸命に過ごしていました。

けれど、ゴールデンウィークを過ぎたころ、突然彼から「もう連絡してこないで」と言われてしまったのです。
つい昨日まで「このままずっと、お互いが大好きでいられる」と信じて疑わなかったのに、別れはあまりにも突然でした。

その後、友達から聞いた話では、彼にはすでに新しい恋があって、相手はまるでアイドルのように可愛い女の子だったそうです。
その瞬間、自分が信じていた「永遠」なんて、あっけなく崩れてしまうものなのだと痛感しました。
今でもふと、その出来事を思い出すことがあります。

今振り返って思うのは、一緒に過ごす時間が減るというのは、何かが変わろうとしているサインだったんだということ。
学生の頃なんて、毎日でも会いたいと思うのが普通なのに、それが減っていくのは“終わりの始まり”。
きっと恋愛だけじゃなく、大人になってからの友情や人間関係にも当てはまることだと思います。

ゆい先生

大切な人と過ごす時間が減ってきたら、それは心の距離が動き出している合図かもしれません。
愛も友情も、“一緒にいたい”と思える時間の積み重ねでできているんです。

信じてた気持ちが一瞬で壊れた ― 浮気の痛み

ゆい先生

私が高校時代に経験した「裏切りの物語」。
信じていた気持ちが割れる音って、本当に聞こえるんだ…と知った出来事です。

ゆい先生の高校生活はスポーツ三昧
ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

彼と出会ったのは高2の頃。部活の交流会で一つ下の彼と知り合って、最初はただの後輩だった。
見た目が特別カッコいいわけじゃない。だけど甘えん坊で、子どもみたいに無邪気に笑う姿が可愛くて、気がつけば一緒にいる時間が増えていった。

彼はバスケ部に所属していたけれど、レギュラーではなく2軍で、試合にはなかなか出られない立場だった。
それでも誰よりも大きな声で仲間を応援し、まるで自分がコートに立っているかのように悔しがって泣く姿があった。
その一生懸命さと仲間思いな性格を見ているうちに、私はいつの間にか惹かれていった。

恋が始まるキッス

ドクターゆいの恋が始まるキッス
ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

自然と二人で会う時間も増えて、ある日の帰り道に思わず口にした。
「ねえ、私たち…付き合わない?」
彼は驚いた顔をしたあと、すぐに笑顔になって頷いてくれた。
その夜、初めてキスをした瞬間のことは、今でも鮮明に覚えている。
「これから一緒に歩んでいけるんだ」って、心から嬉しかった。

彼が高校を卒業してからは、念願だったアルバイトを始めた。
「社会に出るんだ」とはりきる姿は、今までより少し大人びて見えて、私はただ応援する気持ちで見守っていた。

でも、そのアルバイト先が、二人の関係を揺るがす場所になるなんて思いもしなかった。

アルバイト先での小さな違和感

ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

ある日、偶然バイト先の近くを通りかかったときのこと。
制服姿の彼が、年上の女性スタッフと親しげに並んで歩いているのを見かけた。
二人は笑い合っていて、その笑顔は、私に向けてくれていたものとまったく同じだった。

「ただの先輩だよね?」
「でも、あの距離感はおかしい…」
信じたい気持ちと、不安が胸の中でぐるぐると渦を巻いた。

数日後、友達づてに彼の裏アカの存在を知った。
半信半疑で覗いてみると、そこにはその女性と一緒に写る彼の姿。
写真には「大好き」と書かれたハートのコメントまで添えられていた。

瞬間、全身の血が引いていくような感覚に襲われた。
「彼は私だけを見ている」と信じて疑わなかった気持ちが、一瞬で崩れ去った。

彼に問い詰めることはしなかった。
もうその必要すらなかったから。
一度壊れた“信じる心”は、二度と元には戻らないことを悟った。

浮気の痛みって、ただ他の人と関係を持つこと以上に、信じていた気持ちを踏みにじられることなんだと、このとき心の底から思い知った。

ゆい先生

浮気の一番の傷は、体の裏切りじゃなく“心”の裏切り。
信じる気持ちを壊された痛みは、簡単には癒えないものなのよ。

禁断の恋 ― 壊れた永遠の約束

ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

大学時代、私はキャバクラでアルバイトをしていた。
そこで出会ったのが、13歳年上の彼。落ち着いた大人の余裕と、包み込むような優しさを持った人だった。
最初はただの常連客。けれど、仕事が終わった後に食事に誘われたり、休日に一緒に過ごすようになり、気づけばプライベートでも会う仲になっていた。

最初は少し危うい関係だと思いながらも、何度も会ううちに距離は縮まり、やがて一夜を共にするようになった。
その瞬間から、彼は私にとってただの“大人の男性”ではなく、「特別な存在」へと変わっていった。

幸せな未来を夢見て

ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

彼と過ごす時間は、言葉にできないくらい心地よかった。
会えば安心できるし、沈黙さえも温かい。
「結婚なんてまだ先のこと」だと思っていた私が、初めて「この人と一緒に生きていきたい」と思った。

彼も同じ気持ちを口にしてくれた。
「本気で君と一緒になりたい。だから離婚の話を進めるよ。」
その言葉に、私は心から救われた。

未来の話をするのが、いつしか日常になっていた。
「どんな家に住みたい?」
「子どもは欲しい?」
笑い合いながら交わした約束の一つひとつが、私には確かな希望に思えた。
そのときの私は疑うことなく、“永遠”を信じていた。

すれ違う決断

ドクターゆいの恋愛保健室イメージ画像

けれど、現実は甘くなかった。
彼が離婚を切り出したことで、家庭は一気に荒れた。
夫婦仲そのものはもう冷え切っていて、実質的に関係は終わっていた。

それでも
奥さんには「若い女に旦那を奪われた」という事実だけが、どうしてもプライドとして許せなかった。
「離婚はしてもいい。でも、その女の人生はただじゃ済まさない」
そんな執念めいた気持ちが、彼には痛いほど伝わってきたのだという。

彼は考えた。
もし私の存在が完全に明るみに出れば、奥さんは社会的にも私を潰そうとするかもしれない。
まだ大学生で、未来に無限の可能性がある私の人生を、道連れにしてしまうかもしれない。

だからこそ

彼は私を守るために身を引いた。
けれど、その本音を悟られれば、私はきっと引き止めてしまう。
だから彼は、冷たく「もう嫌いになった」と言い放ち、突き放すように別れを告げた。

私にとっては、突然捨てられたような衝撃だった。
彼の気持ちは、当時の私には届かなかった。
ただ「裏切られた」「捨てられた」という事実だけが突き刺さり、息ができないほどの苦しみを残した。

忘れられない人

それでも、彼は今も私の中で「一番愛した人」であり、「初めて結婚を意識した人」だ。
一緒に未来を夢見て語り合った日々は、幻のように消えてしまったけれど

その記憶は今も心に生きている。

あの恋が私に教えてくれたのは、“本気で人を愛することの尊さと、その脆さ”だった。

ゆい先生

愛しているからこそ、手放すことを選ぶ人もいる。
冷たさの裏に隠された本音は、時に優しさよりも深い愛なのよ。

ドクターゆいの処方箋

恋ってね、楽しくて胸が高鳴る瞬間もあれば、涙が止まらないくらい苦しい時もある。
まるで“恋の病”みたいに、他のことなんて考えられなくなってしまうのが人間。

私自身も、これまでたくさんの恋をして、たくさん悩んで、たくさん傷ついてきました。
だからこそ「恋で揺れる気持ち」がどれほどつらいものか、身に染みて分かるんです。

恋愛はいつだって駆け引きの連続。
うまくいったり、すれ違ったり、そのたびに心は大きく揺れます。
そんな経験を繰り返してきたからこそ、私はここであなたの話を受け止めたいと思っています。

この恋愛保健室は、安心して立ち寄れる場所。
気持ちを吐き出すだけでも、新しい気づきが生まれることがあります。
「何をすればいいかはっきりした」
「気分が少し楽になった」
「一歩を踏み出す勇気がわいた」
そんな風に、あなたの心が少し軽くなるような処方箋をお届けできたら嬉しいです。

ゆい先生

私の処方箋は、答えを決めつける薬じゃありません。
あなたに気づきを与え、“1歩踏み出す勇気”を与える薬なんです。